今回はシートパターンの設定方法を行います。
最初にすべてのシートを表示してみます。
何が何だかわからないですね。
メニュバーの【設定】-【シート機能】-【設定】を押下すると上のようなウインドウがポップアップします。
そしてこれは毎朝しなければならないのですが、青線のあたりにマウスを持ってくるとこのウインドウを伸縮できるので赤矢印の方向に引っ張り大きくしておいたほうが見やすくなります。
今回はシート数が少なく空白が多くなり記事が間延びするため広げていません。
ちなみに広げるとこのくらい一括して閲覧できます。
今回はダクト配管図(3D建築非表示)、ダクト配管図(3D建築表示)、天井内総合図、天伏図に切り替えられるようにしたいと思います。
天井内総合図は空調ダクト配管・衛生配管・電気ラックなどの天井内の納まり調整図のことをさします。
なお今回はシートが多くなると説明文が長くなりわかりにくくなるためシート数を極力減らしています。
実務の施工図では最低でもこの倍はシート数がないと、施工図をはじめとした各種図面の表現はできないと考えられます。
目次
ダクト配管図(3D建築表示)
ダクト配管図(3D建築表示)のシート設定を行います。
赤枠内のように各シートの状態を変更します。
シートの状態変更方法はいくつかあります。
①変更対象となるシートを選択して青枠内のいずれかを左クリックする(アクション数が少ない)
②変更対象となるシートを選択して緑枠内の変更から設定変更できます。(アクション数は多いが細かく変更できる)
Ctrlを押しながら選択すると複数の選択ができます。Shiftを押しながら選択すると2回クリックする間のすべてを選択できます。、
シートの状態(カレント・編集・表示・非表示)以外に変更したい項目がある場合は②がいいでしょう。
その変更を押すと
複数選択した場合は赤枠内の状態や単色指定をよく変えることがあるでしょう。
3D表示すると建築の梁・壁・スラブが見えます。
この状態でOKであればこの状態のシートを登録します。
この機能をシートパターンの設定と呼びます。
その設定方法は3つありますので説明していきます。
1番目は最初に設定するときによく使い、2番目は途中でシートパターン設定を変更したいときに使います。
3番目はシートパターンの順序を整理するのに最適なので、その過程で使うことが時々あります。
1番目は先ほどと同じシート設定のウインドウから行うことができます。
赤枠内のパターン登録を左クリックすると緑のウインドウがポップアップします。
パターン名のエリアに所定の文字を記入します。
入力完了後【登録】を押せば設定完了です。
2番目の方法は
ウインドウの左下にある「P」マークを左クリックするとドロップダウンリストがあらわれます。
そこから【登録】を左クリックすると先ほどの緑色のウインドウがポップアップします。
3番目の方法は
さきほどの【登録】の下にある【管理】を左クリックします。
赤いところで左クリックするとオレンジのところに「NewPattern1」と出ます。ここに名称を入力すると登録できます。
いずれかの方法でシートパターンを設定すると、シートがどんな状態でもカスタマイズした状態を1秒ほどという驚速で再現してくれる秀逸な機能です。
ダクト配管図(3D建築非表示)
ダクト配管図(3D建築非表示)のシートパターンを設定していきます。
赤枠内のような状態にシートを変更しました。
平面図が
このようになります。一見変化はありませんね。
次に3D表示します。
梁以外の3D建築データを非表示にしてあることが確認できました。
シートパターン登録を行います。
天井内総合図
ピンク枠内のような状態にシートを変更しました。
また、空調・衛生・電気の各設備を視覚的に見やすくするため、緑枠内のように単色指定を設定しました。
単色指定の設定方法は対象となるシートを左クリックしてからオレンジの変更を左クリックします。
するとこのようなウインドウがポップアップします。
赤枠内を左クリックするとドロップダウンリストが出てきますので色選択してOKを押します。
これらの設定完了後に平面図で確認します。
(一般的に総合図の時は寸法を消すのがマナーですが、今回は省略させていただいています)
問題ないので同様にシートパターン登録を行います。
天井伏図
シートの状態を変更します。
単色指定もしています。
OKであればシートパターンの登録を行います。
以上のように操作することによりシートの状態を記憶させ、いつでも復旧させる機能です。
設定したシートパターンを切り替えるのはウインドウ左下から行うのが早いです
ウインドウ左下の「P」マークを左クリックすると先ほど設定したシートパターンが赤枠内に表示されます。
この機能を使いこなすために一つポイントがあります。
それはこのシートパターンの設定した状態を極力守ることです。
せっかく登録した機能をほかの人が守らないことにより、再現性のないとても残念な図面になってしまう場面がよくあります。
場合によっては施工図作成者本人がシートの状態を守らないこともあります。(図面完成間際に整える)
そのようになってしまうと他の人がちょっと図面内容確認したいときも作図者以外はわかりづらくなってしまいます。
しかも、それによって他人が苦労していることに気づいていない作図者がいることもあります。
このようにならないために以下のことを守ってほしいです。
例として建築図の差し替えは以下のような手順で行うべきです。
データ整理後に元々あった建築図のシート(この図面であれば「建築図20170721」)にシート移動をして、「建築図20170721」のシート名称の日付を修正。
これしない人ホント多いんですよ。
建築図差し替えてもらってもこれをしないで「建築図・・・」のようにシートを作られるとシートパターンは一巻の終わりです。
シートパターンを再設定する必要があり、生産性が0かマイナスになってしまいます。
ほかに他社さんの天井内総合図用データや天井伏図データなども同じことがいえます。
ご注意してください。