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CADWe'llTfasマニュアル

静圧計算

Tfas静圧計算機能について検証その1

更新日:

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Tfasの技術計算支援機能の1つである静圧計算機能について当方による計算結果を踏まえながら妥当性を検証していきます。
ちなみに当方の計算結果はEXCELを用いているのでI-PACとは異なります。
内容的に少し長くなりそうな感じがするので複数回に分けることにします。

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目次

取扱う図面概要

とっかかりなのであまり複雑にせずシンプルな図面で検討していきます。


末端までの総長が38m程度で、空調機能力は4,200m3/hです。

アイソメ図はこのようになります。

静圧計算用のTfasの設定

静圧計算を行うために以下の処理を行う必要があります。

  1. 接続状態にない部材同士の仮接続

メニューバーの【空調】-【情報付加】-【仮接続付加】から行うことができます。

実際に行う必要があるのは、連続選択で縁が切れてしまうところを接続状態に認識する必要があります。
今回の場合では空調機廻りの消音チャンバ・機器(空調機)が対象です。

  1. 各区間の風量を入力

メニューバーの【空調】-【情報付加】-【風量付加】から行うことができます。
計算したい経路は全ての部材に入力する必要があります。
計算する必要のない分岐経路(途中分岐)については末端に風量を入力する必要があります。
途中分岐の末端が複数ある場合は、すべての末端(ほとんどの場合制気口)の部材に風量を入れればなければなりません。

  1. 流れ方向の設定

メニューバーの【空調】-【情報付加】-【流れ向き設定】から行うことができます。

作図開始方向を基準としている可能性が高いので、なるべく上流側から作図することをおすすめします。
もし間違っていても修正したいところを左クリックで簡単に直すことができます。

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Tfasによる計算結果

ダ ク ト 抵 抗 計 算

計算方法

定圧法

系統

AC-01

区間

種 類

風量

[m3/h]

風速

[m/s]

ダクト寸法 [mm]

動圧

[Pa]

抵抗
係数

単位抵抗

[Pa/m]

管 長

[m]

抵 抗

[Pa]

抵抗計

[Pa]

備 考

円 形

矩 形

1~2 キャンバス

4200

10.58

 

570×218

67.2

 

3.2

0.3

0.8

(23.6)

 
  ホッパ(漸拡大)

4200

10.58

 

570×218

67.2

0.205

 

 

13.8

 

θ=25°
  直管

4200

6.03

 

600×350

21.8

 

0.8

0.3

0.3

 

 
  消音チャンバ角型(急拡大)

4200

6.03

 

600×350

21.8

0.400

 

 

8.7

 

 
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
2~3 消音チャンバ角型(急縮小)

4200

2.60

 

800×600

4.1

0.281

 

 

1.2

(14.3)

 
  直管

4200

6.03

 

600×350

21.8

 

0.8

1.7

1.4

 

 
  90°丸エルボ

4200

6.03

 

600×350

21.8

0.244

 

 

5.3

 

90° R=600
  直管

4200

6.03

 

600×350

21.8

 

0.8

0.4

0.3

 

 
  90°丸エルボ

4200

6.03

 

600×350

21.8

0.244

 

 

5.3

 

90° R=600
  直管

4200

6.03

 

600×350

21.8

 

0.8

1.0

0.8

 

 
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
3~4 長方形直角分岐(直通)

4200

6.03

 

600×350

21.8

0.014

 

 

0.3

(2.2)

 
  直管

3600

5.17

 

600×350

16.0

 

0.6

0.2

0.1

 

 
  ホッパ(漸縮小)

3600

5.17

 

600×350

16.0

0.050

 

 

0.8

 

θ=10°
  直管

3600

6.10

 

600×300

22.3

 

0.9

1.1

1.0

 

 
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
4~5 長方形直角分岐(直通)

3600

6.10

 

600×300

22.3

0.011

 

 

0.2

(5.8)

 
  直管

3200

5.42

 

600×300

17.6

 

0.7

0.2

0.1

 

 
  ホッパ(漸縮小)

3200

5.42

 

600×300

17.6

0.050

 

 

0.9

 

θ=10°
  直管

3200

5.87

 

550×300

20.7

 

0.9

1.4

1.3

 

 
  Sカーブ

3200

5.87

 

550×300

20.7

0.133

 

 

2.8

 

37° R=300
  直管

3200

5.87

 

550×300

20.7

 

0.9

0.6

0.5

 

 
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
5~6 長方形直角分岐(直通)

3200

5.87

 

550×300

20.7

0.013

 

 

0.3

(5.4)

 
  直管

2800

5.14

 

550×300

15.9

 

0.7

0.2

0.1

 

 
  ホッパ(漸縮小)

2800

5.14

 

550×300

15.9

0.050

 

 

0.8

 

θ=10°
  直管

2800

5.61

 

500×300

18.9

 

0.8

1.0

0.8

 

 
  Sカーブ

2800

5.61

 

500×300

18.9

0.141

 

 

2.7

 

37° R=300
  直管

2800

5.61

 

500×300

18.9

 

0.8

0.9

0.7

 

 
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
6~7 長方形直角分岐(直通)

2800

5.61

 

500×300

18.9

0.014

 

 

0.3

(5.3)

 
  直管

2400

4.81

 

500×300

13.9

 

0.6

0.2

0.1

 

 
  ホッパ(漸縮小)

2400

4.81

 

500×300

13.9

0.050

 

 

0.7

 

θ=10°
  直管

2400

5.32

 

450×300

17.0

 

0.8

1.0

0.8

 

 
  Sカーブ

2400

5.32

 

450×300

17.0

0.150

 

 

2.6

 

37° R=300
  直管

2400

5.32

 

450×300

17.0

 

0.8

1.0

0.8

 

 
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
7~8 長方形直角分岐(直通)

2400

5.32

 

450×300

17.0

0.017

 

 

0.3

(4.9)

 
  直管

2000

4.43

 

450×300

11.8

 

0.6

0.2

0.1

 

 
  ホッパ(漸縮小)

2000

4.43

 

450×300

11.8

0.050

 

 

0.6

 

θ=10°
  直管

2000

4.96

 

400×300

14.8

 

0.8

0.4

0.3

 

 
  Sカーブ

2000

4.96

 

400×300

14.8

0.165

 

 

2.4

 

37° R=300
  直管

2000

4.96

 

400×300

14.8

 

0.8

1.6

1.2

 

 
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
8~9 長方形直角分岐(直通)

2000

4.96

 

400×300

14.8

0.020

 

 

0.3

(8.2)

 
  直管

1600

3.97

 

400×300

9.5

 

0.5

0.2

0.1

 

 
  ホッパ(漸縮小)

1600

3.97

 

400×300

9.5

0.050

 

 

0.5

 

θ=10°
  直管

1600

4.80

 

400×250

13.8

 

0.8

1.0

0.8

 

 
  Sカーブ

1600

4.80

 

400×250

13.8

0.404

 

 

5.6

 

90° R=250
  直管

1600

4.80

 

400×250

13.8

 

0.8

1.2

0.9

 

 
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
9~10 長方形直角分岐(直通)

1600

4.80

 

400×250

13.8

0.030

 

 

0.4

(4.2)

 
  直管

1200

3.60

 

400×250

7.8

 

0.5

0.4

0.2

 

 
  ホッパ(漸縮小)

1200

3.60

 

400×250

7.8

0.050

 

 

0.4

 

θ=10°
  直管

1200

4.57

 

400×200

12.5

 

0.8

0.9

0.7

 

 
  Sカーブ

1200

4.57

 

400×200

12.5

0.153

 

 

1.9

 

32° R=200
  直管

1200

4.57

 

400×200

12.5

 

0.8

0.8

0.6

 

 
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
10~11 長方形直角分岐(直通)

1200

4.57

 

400×200

12.5

0.047

 

 

0.6

(3.4)

 
  直管

800

3.05

 

400×200

5.6

 

0.4

0.5

0.2

 

 
  角丸(漸縮小)

800

3.05

 

400×200

5.6

0.050

 

 

0.3

 

θ=28°
  直管

800

4.53

250

 

12.3

 

1.1

2.1

2.3

 

 
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
11~12 T字管 分岐(直通側)

800

4.53

250

 

12.3

0.100

 

 

1.2

(14.4)

 
  片落管(漸縮小)

400

2.26

250

 

3.1

0.200

 

 

0.6

 

θ=14°
  直管

400

3.54

200

 

7.5

 

0.9

2.5

2.2

 

 
  90°エルボ

400

3.54

200

 

7.5

0.220

 

 

1.7

 

90° R=200
  直管

400

3.54

200

 

7.5

 

0.9

4.9

4.4

 

 
  消音フレキシブルダクト

400

3.54

200

 

7.5

 

0.9

1.4

1.3

 

 
  消音BOX(急拡大)

400

3.54

200

 

7.5

0.300

 

 

2.3

 

 
  消音BOX(急縮小)

400

1.89

 

250×250

2.1

0.260

 

 

0.5

 

 
  E2 #20

400

3.54

200

 

7.5

0.030

 

 

0.2

 

θ=40°
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

Σ⊿Pt

 

[Pa]

 

 

 

101

 

機 器 類 圧 力 損 失

 

ΣP1

 

[Pa]

 

 

 


 

送 風 機 全 圧

 

Pt = Σ⊿Pt+ΣP1

[Pa]

 

 

 

101

 

計算結果から100Paほどとなりました。
経験上4,000m3/hクラスの空調機吐出側が100PaでOKになったことはないので、シンプルな図面でも少ないのではないかと感じます。

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